
長野県に所縁のあるお客様が
お父様のお参りにいらっしゃって
紡ぎにお立ち寄りくださった。
信州の旬の食材を盛り込んだ八寸。
春のうるいや佐久鯉から
お父様やお母様との
「食」の記憶をお話してくださり、
一緒にその場に居るように
情景が浮かんで
お父様やお母様が
娘さんを喜ばせたくて
「食」に向き合っていらっしゃったのだと、
そこには大切な家族を思う気持ちと
愛情と笑顔が
たくさん溢れていらっしゃって、
その時間が
美しいお心と感性に
繋がっていらっしゃるのだと
伝わってきた。
「食」の記憶。
生きる糧となる時間を
私たちも
分けていただいて
涙が溢れた。
緒方慎一郎氏の
「学歴も職歴も問わないが
出身地だけは大いに気になる。
田舎であればあるほど良い。
地名が問題なのではない。
子どもの頃に
どれだけ自然に触れたかが大事だ。
その人のハードディスクの大きさは
そこで決まると思っている。」
という言葉が浮かぶ。
美しいお客様との
ご縁を紡いでくださった
お父様に献茶を。
敬意と感謝を込めて。