2024年2月3日

【能登半島地震】の写真1

能登半島地震直後
安否確認する中で
被災した大学の後輩が電話をくれた。


ご家族やご親戚が亡くなったこと。
本人は無事だったけれど
ご実家や自宅には入れない状態で
職場で仮眠を取りながら
働き詰めであること。


一緒に働く仲間も
同じ状態で働いているから
火葬に行かないと決めたこと。


やっとお風呂に入れたこと。


被災地では火事場泥棒もあり、
彼が言った「無法地帯」という言葉が
強烈に痛かった。


ニュースで見ていることは
本当にごくごく僅かなことで
その場でしか分からない現実が
たくさんあると知る。


話すのも辛い状況下で
彼は輪島の現状を
自分の言葉で伝えてくれた。
伝えることが、
今自分にできることだと思うと。

周りの人を
大切にしてくださいと言ってくれた。


私は他からどう思われようと
行動する!と心が決まった。


偽善という言葉は怖い。
自分に信頼がないと知ることも怖い。


けれど
高野登さんの言葉から書き留めた事を
何度も何度も自分に問う。


「人のために動くことは
初めは偽善かもしれない。
でもそれを続けているうちに
偽りではない自分に
なっていくのではないか?」


自分はどう在りたいのか。


怖がらないで、明るく、いよう!
何もできないとただ嘆くのではなくて
できることをしよう。


そんな中、
大学の時の2個下の後輩の女の子が
能登友人のことをすごく心配して
連絡をくれた。


何ができるか考える中で
必要なものは日に日に変わるから
何かの役に立つように
気持ちと一緒に物資ではなく
お金を届けようと思うと伝えたところ
「私も一緒に送りたい」と言ってくれた。


彼女の家も被災していて
ご家庭も大変な中なので
無理しないでと伝えるも


彼女はなんの迷いもなく
「大丈夫です!
お金は私が働けば稼げます。
だから力になりたいです」と
明るい声で言い切ってくれた。


その言葉に涙が一気に溢れた。
なんて真っ直ぐな心で
なんて綺麗な人なんだろうと。


偽善だとかなんだとか
そういう次元じゃなくて
想いを持って行動する。


彼女が大切にするものや
信念が伝わってきた。


電話から勇気をいっぱいもらった。
笑顔もたくさんもらった。


何人かに連絡を取る中で
富山の後輩も、
「元気付けてやりましょう!」と
明るく言ってくれた。


元気を届けたいと
声を上げてくれる人が続き、


気がつけば
たくさんの友人が賛同してくれて
昨日、大学の仲間より、と
後輩に送ることができた。


友人たちは
声をかけてくれて
ありがとうと
言ってくれた。


私の母も
そして息子達はお年玉から
「少しだけど」と支援してくれた。


人ってすごい。


年齢や立場関係なく
誰かの笑顔を願って、
行動することができる。


大学の後輩ははじめ
「受け取れません。
皆、大変やのに。。。」と言った。


辛い中でも
周りのことを心配する彼だから
皆、元気を届けたいんだと伝えた。


「卒業してから
ずっと連絡とっていない人も
支援してくれていて、
1人じゃないんだと思えた。」と
涙が出ますと言ってくれた。


彼は皆に電話をして、御礼を伝え、
1人1人に会ってハグしたいくらいと言った。


前とは違う、力強い声だった。
笑顔を想像して
心がほっこりした。


できることは小さいかもしれない。
まだまだこれからだ。


私自身がこうやって行動できるのは
すべて人との出会いやご縁があってのこと。


長野が台風で大きな被害が出た時も
心配して連絡をくれた人がいて
そのことがすごく嬉しかった。


たくさんの人と出会って、
学んで、いろんな優しさや
経験をいただいて


その上で自分自身は
どう在りたいかを考え、
行動に繋げられることが
本当に有り難いことだと思う。


人生はきっと
自分が思っている以上に
あっという間だ。


そのうちに、、、じゃなくて
今できることを
後悔しないように行動したい。


それがすこしでも自分と
周りの笑顔につながったら
こんなに幸せなことはない。


紡ぎでも引き続き、
石川県への支援を続けていきます。


明日は立春大吉。
みなさまの穏やかな春を

せつに願って。


ご縁に感謝です。

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