2023年6月10日

【涙】の写真1

涙が出る。よく泣く。


いつからだろうと
考えてみた。


ああ。
接客業についてからだ。


20代から30代にかけての涙は
とにかく「悔し涙」だった。


どれだけ怒鳴られても
上司が怖いからとか
嫌だからとかで
泣くのではなくて


求められていることが
できない自分が悔しくて悔しくて
帰りの車の中で、よく泣いた。


本当によく泣いた。
人に知られたくなかった。
情けない自分が悔しくて
誰にもわからない様に泣いた。


泣いて泣いて
どうしたら良いか考えて
次の日の朝一番に、謝りにいく。


正解かどうかは分からないけれど
自分がどうすれば良かったか
考えたことを伝えて
感謝の気持ちを伝えた。


怒る方が絶対に辛い。
それでも怒ってくださるのは
有り難いこと。
それでも話をしてくださるのは
本当に本当に有り難いこと。


その繰り返しで
1人でよく「悔し泣き」した
若かりし頃。


今はどうだろうと考える。
今は
その頃よりもっと泣いている。
でも、悔しいとか弱いとか
そういう涙じゃない。


そういう風に感じた時は
泣く前にどうしたら良いのか
どう動けばいいのか
前より冷静に考えるように心がけている。


では、どういう涙か。
人の優しさに触れた時。
心からのことばや想いや、
笑顔に触れた時。
大きなエネルギーを受け取った時。
気がつくと涙がでている。


でもそれは優しい涙。
人からもらった涙。
心は不安定じゃなくて
穏やかな喜び。


そういうことが
仕事を通して、
また日常でも、
たくさんたくさんあって
涙が出る機会が増えた。
だからよく泣いてしまうのだ。


うまくことばにできないけれど、
感性を磨いていただいている感覚。


私にとって大切な方々が
とてもお忙しい中、
一年ぶりに紡ぎに来てくださった。


その場の「気」だけでも
ものすごい優しさを
いただいているのに
素敵なお菓子とことばと
贈り物をいただいた。


1年前に誕生日について
話したことを覚えていてくださったのだ。


びっくりして
ことばが出なかった。
涙が出た。
優しいお気持ちが伝わって
涙が出た。


なんて美しい笑顔なのだろうと
涙が出た。
嬉しかった。


この、一瞬一瞬を忘れずに
私も誰かに優しさを届けられる
そんな人になりたい。


今は難しいかもしれないけれど
必ずこのご恩を
必要な方にお返しできる自分に成長したい。


あまりに嬉しくて、嬉しくて
お菓子をいただく前に
包装紙で
ブックカバーを作った。
綺麗な海老のブックカバー。


美味しいブックカバー。
元気が出るブックカバー。
お姿を思い出せるブックカバー。


すごく嬉しい。


一緒に働く仲間に御福わけもできた、
「嬉し泣き」した日。


今は泣くことは
恥ずかしくないと言える。


自分の心に素直にいたいし、
誰に何を言われても
美しい心で生きたい。


たくさんの人とのご縁の中で
こんなにも
学びをたくさんいただいている。


美しい在り方を
こんなにも見せていただいている。


未熟な自分は
どう行動にうつすのか。
苦しいだけじゃない、楽しみでも在る。


仕事を通して
恩返しができる様になりたい。


感謝と
敬愛を込めて。

 

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