2023年5月9日

【言葉の贈り物「私の住む町に紡ぎがあったらいいのに」】の写真1

遅くまで

大型連休の仕込みを手伝う。

  

洗い物や、皮剥きなど

できることは限られているけれど

  

普段は接客中心なので

なんだか夫の一番弟子になったようで嬉しい。

  

よく、

「夫婦で四六時中一緒にいて

嫌にならない?」と

お客様に質問をいただくけれど

 

 嫌だと思ったことは

(私は)無い。

 

 夫婦だけれど、

同志であり

戦友だ。

  

ぶつかることも

時々はあるけれど

とてもリスペクトしているし、

それはより良い紡ぎに

成長する過程だと思っている。

  

大型連休に入り

大きな仕込みがあって

中々家に帰れない夫だけど

 

 次男が

「パパと30分だけでいいから

キャッチボールしたい、、、」と

申し訳なさそうに口にした。

 

 夫は、

過酷なスケジュールの合間、

仕込みの手を止めて、車を飛ばし

30分のキャッチボールの為に戻ってきた。

  

空き地で嬉しそうに

キャッチボールをする

息子を見て凄いなぁと思う。

 

 いっぱい遊びたいけれど

30分だけと

気を使う息子も

 

 その言葉を

ちゃんと受け止めて

なんとか時間を作る夫も

尊敬する。

 

 私の父世代は

24時間働けますか?という

強烈なCMが象徴である時代を

走ってくれた。

 

 一緒に遊ぶ時間なんて

ほとんどなかったけれど

仕事をして家族を幸せにする

と言う時代だった。

  

それはものすごく

大変だったと思う。

 

 父にも、支えた母にも

感謝している。

 

 今は、時代が変わって

男女共に

家庭に関わる時間も

大切にできる時代だ。

 

 「子どもとの時間は

今だけだから

大事にしてくださいね」と、

お客様からあたたかな言葉を

たくさんいただく。

 

 本当に励まされるし

ありがたいこと。

  

家族の時間や

子どもとの時間は

紡ぎにとっても

豊かな時間に繋がる。

 

 美味しい料理に繋がる時間。

 

 おもてなしに繋がる時間。

 

 大切な時間だ。

 

 

紡ぎで過してくださった

お客様が

お帰りの時に

 

「本当に心のこもったお料理と

おもてなしをありがとう。

私の住む町に紡ぎがあったら

いいのに」

と、言葉の贈り物を

くださることがある。

 

 紡ぎを開業してよかった、と

夫婦で心底嬉しくなる。

  

またお越しいただいた時にも

そう感じていただけるよう

日々、精進したい。

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