先日、
信州新町の尾澤酒造場に伺い
紡ぎでも人気の日本酒
『十九』を作っていらっしゃる
女性杜氏、尾澤美由紀さんと
ご主人にお会いしました。
十九は、
普段はワインしか飲まないけれど…と
おっしゃるお客様にも、
おすすめすると
美味しい!と喜ばれる日本酒で
紡ぎでも人気です。
また『十九』という銘にも
意味があって、
人間は20歳で一人前
このお酒は一歩手前の19歳
というところから
もっと美味しいお酒を
常に目指していきたいという
真摯な酒造りへの想いが
伝わってきます。
いったんは休造した酒蔵を、
酒造りの経験もないところから
酒米の栽培からはじめ、
翌年の冬に酒造りを復活させた
美由紀さんの決断は
相当な覚悟だったと存じます。
お話ししていて驚いたことは
美由紀さんは
お嫁さんという立場だということ。
酒蔵が1番大変な時に
全てを背負う覚悟で
休業していた蔵を
全てイチから
酒造りをスタートされました。
同じ立場だったら
私はその覚悟ができたかな?
考えさせられました。
美由紀さんは
「たまたま、ありがたいことに
出会いがあって、助けてもらって」
と、笑顔でお話ししてくれました。
このお言葉は何度も何度も
お話に出てきたのですが
美由紀さんが引き寄せた
ご縁なのだと
すごくストンと腹に落ちました。
本当に本当に
素敵な方なのです。
どんなに大変でも
逆境でも
前を向いて、
行動していらっしゃる
美由紀さんだからこそ
多くの人の心を動かすのだと
その笑顔とお人柄から
伝わってきました。
そして
どんな状況でも
自分のことだけでなく
常にその先の
酒屋さんや飲食店さん
お酒を愛する方々のことを
本気で考えてくださるからこそ
心に響く
美味しいお酒ができるのだと
改めて心動かされました。
これは紡ぎでもとても大切にしている
信念です。
美由紀さんとお話ししていて
「早く行きたければ一人で行け
遠くへ行きたければみんなで行け」
If you want to go fast, go alone.
If you want to go far, go together.
というアフリカの諺が思い起こされました。
美由紀さんは
沢山の方と共に
遠くへ行くことのできる
素晴らしい女性です。
十九の味わいは
甘味と酸味のバランスの良さです。
料理の味わいを高めつつ
ちゃんとキレがあるからこそ
また次の料理が美味しくなる。
「食」と「酒」を楽しむことが
心底好きな方だからこそ
作ることができるお酒です。
女将の私は
アルコール分解能力が
極端に弱く
多くは飲めない体質ですが
お酒が大好き。
このお酒を
味わうことができる幸せを
ありがとうございます。
食に真摯でいらっしゃる
紡ぎの大切なお客様にも
おすすめしたのですが
大変お喜びいただき
私達もとってもとっても
嬉しかったです!
紡ぎも
このお酒に恥じないような
仕事をしていきます。
大切なお時間をありがとうございました。
尾崎酒造所さま
http://www.misuzunishiki.co.jp/
そして
ご縁を紡いでくださった
上田市の地酒屋 宮島さま
本当にありがとうございました。