先日、
長野県佐久市にある
芙蓉酒造さんに伺いました。
趣のある酒蔵。
入り口の看板の風合いが
とても素敵で
お会いする前から
感性の美しさが伝わってきました。
こちらに伺いたい！と
強く思ったのは
6代目蔵元の依田昴憲さんの作る
信州クラフトジン「YOHAKHU」に
心掴まれたからです。
出会いは
長野駅にある信州クラウドさん。
何気なく寄った、そこに
「YOHAKHU」は在りました。
静かに、
でも
重厚なオーラを背中で感じて、
振り返った瞬間から
私は恋に落ちていたのだと思います。
凛としたブラックの箱に並ぶ
無駄の無いデザイン。
「召し上がる方の人生に余白を与える」という
言魂と波動。
その時はまだ
ジンというお酒に対しての
知識も何もなかったのに、
「確信」を持って購入しました。
はやる気持ちを抑えきれず
紡ぎでパッケージを開くと
私の中のLEONの様な
大人の男性を思い起こす
ボトルとリーフレットが現れました。
言葉が出ませんでした。
きっと
自分が求めていたものが
欲しいと思っていたものが
全てそこにあったという衝撃。
紡ぎで作りたかったものは
こういうものだったんだ、
という羨望でした。
私達が大切にしたいと願う
日本が持つ
「わび・さび」という美意識。
リーフレットの
一言一句に
心揺さぶられました。
暫くその佇まいを眺めてから
恐る恐る、封をきり、
コルクを抜くと
スッと鼻から入ってくる馥郁。
この香りを、このお酒を
どうしたら
紡ぎらしく迎え入れることができるか？
考えて
炭酸で割ることにしました。
この香りに
余計な味わいも香りも加えたくなかった。
口に含み、ゆっくりと味わってから
「すごい」と唸らされました。
信州の壮大な自然が
身体に優しく流れ込む感覚。
依田さんがご自身の足で
信州の山に入って集めた素材
クロモジや熊笹、山椒、
そして、
ジュニパーベリー、コリアンダー
リンゴ、カルダモン、セージ
アンジェリカルート、リコリス、クローブ…
11種のボタニカルを
身体が喜んで受け入れる様な芳純。
そして何より
包み込まれる様な余韻。
この余韻が
また、切なく甘美なのです。
デザインから感じた
最初のイメージとは異なり
とても優しいのです。
大人の男性の隣で
密かな胸の高鳴りと
安堵感を覚えるような居心地の良さ。
同時に
農作業が終わった後に
達成感とともに感じる
信州の
優しい風に包み込まれる
あの、清々しい幸福感。
そっと目を閉じて
委ねたくなる優しさ。
誠実で美しい柔らかさ。
爽やかさと穏やかな色っぽさ。
初恋の様でもあり
叶わない恋の様でもあり
悲しみを乗り越えて
心開ける大人の恋の様でもあり
穏やかな歓びと幸福感を感じる
ジンでした。
作り手さんに会いたい！
猛烈に思いました。
そして
私達が尊敬する信濃町にある
萬屋酒店の高橋さんからも
ご紹介をいただき、
お会いした6代目の依田さんは
とても素敵な方でした。
（依田さんのお話しからも
高橋さんに対する大きな信頼を感じ
嬉しくなりました）
依田さんは
穏やかに、静かに
でも熱いハートをお持ちの
「YOHAKHU」の様な方で、
ジンの知識が無い私たちに
とても丁寧に、
沢山のことを教えてくださいました。
ずっと聞いていたい
素敵な講義でした。
女将と同じ歳の依田さんは
「大人の男性に刺さるジン」という表現をされていて
大将とたしかに、と納得。
私はそこに
「大人女性が恋に落ちるジン」だと
感じています。
さまざまな感情が想い起こされて
でも、それを
「美しい人生」だと思えるような
穏やかな時間を与えてくれるジン。
悲しみにも喜びにも
寄り添ってくれるジン。
大切な方と静かに楽しみたくなるジン。
ひとりの時間に
味わいたくなるジン。
召し上がる方の人生に
素敵な余白を与えてくれるジン。
様々な感情の真ん中に
真心を感じる
素晴らしい信州のお酒です。
ぜひ、紡ぎで流れる時間と共に
味わっていただきたいです。
依田様の奥様も
とっても素敵な方で、
お二人に流れる優しさが
YOHAKHUに流れていることが
伝わってきました。。
作り手さんの人生に触れさせていただく、
貴重な時間を
ありがとうございます。
信州クラフトジン「YOHAKHU」
私達の愛するお酒です。
芙蓉酒造さま「YOHAKHU」
萬屋酒店さま
https://www.facebook.com/kurohime2711/
